このページでは、Raidとは何か?RAIDレベルの違いなど素人でも3分でわかるようにまとめています。
自宅で複数のハードディスクからバックアップシステムを構築したり、NASの運用を始めると、必ずRAIDという言葉に出くわすことと思います。
重要なデータ保全のためにはRAIDが大事なのですが、RAIDには色々な種類があるためどれを選択すればいいのかわからないと頭を悩ませるかもしれません。
実際に、RAIDの中にはデータ保全に役立たないものもあるため、適切なRAIDレベルを選択することは非常に重要です。
そんなRAIDレベルについて説明します。
その前に、RAIDとは何なのかから始めましょう。
RAIDとはRedundant Arrays of Inexpensive Disksの略で、複数のディスクを束ねて一つのディスクとして扱い、冗長性を確保する手段です。
システムからは完全に一台のディスクであるように見え、自動的にディスク故障に対する予備のデータが用意されます。
つまり、ディスクが故障してもデータが消えないようにするための対策なのです。
それではRAIDレベルの説明に入りますが、最初にRAID0について触れます。
というのも、RAID0はRAIDの一種となっていますが、その実、全く冗長性を確保しないタイプの構成であり、複数台のディスクに直列的にデータを書き込みます。
ディスク容量はRAID0を構成するすべてのディスクの合計分使えますし、データを分散して書き込めるため一台よりも高速な読み書きが可能になりますが、ディスクの台数分だけ故障率が高まります。
つまり、RAIDは基本的に冗長化のために行うのですが、RAID0はパフォーマンスと引き換えに故障率を高めるので、バックアップ用のシステムでRAID0を組んではいけません!
冗長化のためのRAIDの基本はRAID1です。
メカニズムは非常に単純明快で、複数台のディスクに全く同じデータを書き込みます。
一般的には2台でRAID1を組むことが多いですが、何台で組んでもとにかく1台だけでも無事なディスクがあれば正常にデータを取り出すことができます。
その代わり1台分の保存容量しか使えず、容量効率が良くないのがイマイチな点です。
RAID1に比べてバランスが良いのがRAID5です。
RAID5は3台以上のディスクで構成することができ、例えば3台で組んだ場合、データの1ビット目をディスク1に、2ビット目をディスク2に記録し、1ビット目と2ビット目のパリティをディスク3に書き込む、ということをパリティを書き込むディスクを変えながら繰り返します。
実データとパリティのうち、一つだけが失われても復元が可能なため、つまりディスク1台の故障までは修復ができます。
また、異なるデータを複数のディスクに連続的に書き込むため、RAID1よりはパフォーマンスに優れます。
その他にも、RAID0とRAID1を組み合わせたRAID01やRAID10などがあります。
種類は色々ありますが、ホームネットワークではそれほどたくさんディスクの台数を使うことはないでしょうから、ベーシックなRAID1かRAID5を基本に考えるといいでしょう。
とにかく、データの損失に備える目的なのに、全く逆効果となるRAID0を選択しないようにだけ気をつけてください。
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